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設立趣旨

目的

安全・安心で豊かな美しい社会を将来にわたって持続的に発展させていくためには、地球環境負荷を低減した環境調和型社会の実現が必須である。これは21世 紀が目指す理想社会−日本学術会議用語に従ってこれをEcoTopia(エコトピア)と呼ぶ−であり、このエコトピアの実現に向けて「もの、エネルギー、 それに付随した情報の循環・再生と人間との調和」を切り口にした自然科学と人文・社会科学が融合したグローバルな学際研究を行う。本研究所に再編・統合さ れる研究センターおよび追加配置される教員がこれまでに行ってきた材料、エネルギー、環境リサイクル、情報通信、経済学、法学などの基盤研究実績を基にし て多くの部局を横断した学際融合研究を行う。それにより名古屋大学の総合大学としてのポテンシャルを高め、さらには国内外の研究者との共同研究を通じて新 学問分野の創成と新しい学術大系を構築する。また、名古屋大学の一員として、大学院各研究科と連携しつつ、広い視野・学際分野と柔軟な発想を持つ研究者・ リーダーを養成する。本学の位置しているものづくりの世界的集積拠点である中部地域を背景にして、融合研究の成果を通して産学官連携を強力に推進し、大学 の社会・地域への貢献にも寄与する。さらに人口集積密度の最も高いアジア・オセアニア地域との連携も積極的に進め、この地域の持続的発展に寄与するととも に、世界をリードする国際研究拠点となる。

背景

1993年の環境基本法制定以来、本研究所が位置する中部地域には地球環境問題解決に向けて、産学官がそれぞれの役割を着実に取り組んできた実績ある。それだけでなく、中部地域には、地域を越えて地球環境保全に貢献すべき循環・再生技術に関するシーズとニーズがある。ニーズとしては、自動車産業をはじめ国際的企業が多く「ものづくりの世界的集積拠点」であり、見方をかえれば、循環・再生型の生産システムが急務である。さらに、高い山々、森林面積、河川の水量・水資源賦存量など、我が国第一の豊かな自然を擁する地域でもある。シーズとしては自動車関連企業を中心とした環境技術や公害防止技術、セラミックス技術などの最先端技術と本研究所に再編・統合された各研究センターが培ってきた環境・リサイクル技術などがある。このようなシーズとニーズのマッチングと経済成長と環境保全の両立を目指すグローバルな展開が可能な中部地域に、地域・国内・国外連携ネットワーク強化と技術開発ポテンシャル向上に本研究所体制の確立が必要との認識が高まり、中部電力、環境パートナーシップ・CLUB、愛知県、名古屋市等から研究所の設置が強く要請された。

さらに地球環境問題は、社会のあり方、経済のあり方、ライフスタイルまで深く係わる根源的且つグローバルなアプローチを必要とする国際的テーマとなっている。従従って、我が国においても、国内連携のみならず、国際的連携ネットワークの強化と技術開発ポテンシャルの向上を図る国際的な研究体制をもつ研究所の設置が緊急に求められた。

名古屋大学の学術憲章(平成12年2月制定)には、「国際的学術連携の推進、とりわけアジアを中心とする諸国との交流への貢献」が謳われている。それに基づき、環境調和型社会実現のために、人口集積の最も高いアジア・オセアニア地域との連携を強化し、この地域の持続的発展に寄与する国際的研究拠点となる。本研究所には、非常に多くの外国人非常勤研究員(14名)や、外国人客員教授(2名)を構成員として擁していることもあり、中国科学院、中国、韓国、タイ、米国およびオーストラリアの大学等から、学術・人材交流が可能となる国際的視野をもった研究所の設置が強く要請された。